予防・治療について

2023.07.28 猫の食欲不振について|猫がご飯を食べないのは、飽きたから?それとも病気?

猫が急に食欲不振になってしまったら、一体どうしたのかと心配になってしまうかと思います。ご飯を食べなくなってしまう原因には、病気の他にも様々な理由が考えられます。今回は、猫の食欲不振についての原因や対処法、病院を受診する目安などを解説していきます。

食欲不振の原因

猫が食欲不振になってしまう原因には、病気以外にも次のようなことが考えられます。

フードに飽きてしまった
フードが好きではない
引っ越しや旅行、環境の変化などによるストレス
発情期や分娩の前後
老化

食欲不振が見られたら、まずは上記のような原因に当てはまることがないか確認しましょう。

対処法

食欲不振の原因で思い当たることがあったら、以下のような対処法を試してみましょう。

食事の環境を整える
猫が落ち着いて食べられる場所や、猫にとって食べやすい食器であるかを見直してみましょう。特に、音がする場所やトイレの近くは避け、食器は毎回洗ってきれいな状態を保ち、お皿は浅めの形のものを使うようにするとよいでしょう。

ご飯のあげ方を工夫する
ご飯を温める、少量のトッピングをしてみる、などで食べつきが改善されるかを見てみましょう。
また、飼い主の手からあげてみると意外と食べてくれる場合もあります。食欲が落ちている時には、食べ始めるきっかけとして試してみることもおすすめです。

ご飯を変更する
猫にとってご飯自体が好みではない場合には、ご飯を他のものに変えてみましょう。
原材料や味、ドライフードやウェットフードの違いなどはもちろんですが、ドライフードでも粒の大きさや形によって好き嫌いが生じることがあります。複数のフードを用意し、猫の好みの種類を探してみてみましょう。

病院を受診する目安

対処法を試してみても食欲不振が改善されない場合や、以下のような状況の場合には、何かしらの異常や病気が隠れている可能性があるため、早急に動物病院を受診しましょう
特に子猫や老齢の猫、肥満の猫では、食事を取れない状態が続くと命にかかわる危険も高くなるので注意が必要です

・生後3ヶ月以下の猫で8時間以上ご飯を食べていない
・生後4~半年の猫で16時間以上ご飯を食べていない
・生後半年以上の猫で24時間以上ご飯を食べていない
・食欲不振以外にも何か症状がある

予防法や飼い主が気を付けるべき点

猫にとって食事がしやすい環境を整え、また普段からその子に合ったフードがどのようなものかを把握しておくことが、食べムラや食欲不振の予防になります
日頃から猫の生活環境を整えることを心がけましょう。

まとめ

猫がご飯を食べなくなってしまった時、必ずしも病気であるとは限らないため、まずは慌てずにその原因を探ってみましょう。
ただし、食欲不振が長時間続く場合や、他にも何か気になる症状が見られるという場合には、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

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