予防・治療について

2023.10.25 犬と猫の目の正しいケア方法は?|予防できる病気や注意点を解説

犬と猫の目に定期的なケアが必要であることをご存じでしょうか?目のケアを怠ると、様々な病気に発展する可能性があります。
今回は犬と猫の目の正しいケア方法について解説していきます。

■目次
1.犬と猫の目にケアが必要な理由
2.発症が多い目の疾患
3.犬と猫の目のケア方法
4.犬と猫の目のケアをする際の注意点
5.まとめ

犬と猫の目にケアが必要な理由

犬と猫の目は角膜、虹彩、水晶体、網膜、視神経など様々な組織から構成され、一つ一つが複雑に機能し合って物を見ることができます。
よく目の構造はカメラに例えられますが、目もカメラ同様に定期的なケアが欠かせません

例えば、目の周りに付着した目ヤニを放置すると、被毛に付着した目ヤニが固くなり、取りにくくなってしまったり、固着した目ヤニの下で皮膚炎を起こしてしまったりすることがあります。

目ヤニが発生する原因は、結膜炎や角膜炎、鼻涙管閉塞などがあげられますが、炎症を放置すると、角膜潰瘍に進行し、角膜穿孔といって、角膜に穴があき、眼球全体に炎症が及び、失明してしまう可能性もあります

その他にも涙やけ対策として柔らかいコットンで涙をこまめに拭いたり、目の表面にゴミがついていたら動物病院で処方される目薬で洗い流す必要があります。

発症が多い目の疾患

目には様々な病気が発症しますが、具体的には以下の代表的な病気があげられます。

・結膜炎(感染性やアレルギー性、異物による刺激など)
・角膜炎、角膜潰瘍、角膜穿孔
・白内障
・緑内障
・ぶどう膜炎
・流涙症 (涙やけ)

目の病気は放置すると失明してしまう病気も少なくないため、目のケアや病院での検査は欠かせません

犬と猫の目のケア方法

ご自宅でもできる犬と猫の目のケア方法を3つご紹介します。

①濡れたガーゼやコットンを使う

濡れたガーゼやコットンを用いて目の周りの汚れや目ヤニを拭いてあげましょう
涙やけや目ヤニからの悪臭を予防できます。

②点眼液で洗い流す

目の表面にゴミや毛が付いていれば動物病院で処方される目薬で洗い流してあげましょう
この時、人用の目薬は使わないようにしてください。
目の表面に付着したゴミや毛が原因で感じる不快感から犬が目を掻いてしまい、角膜に傷がつくことを防げます。

③コームを使う

コームを使って目の周りの毛流れを整えたり、目ヤニを取ることで角膜炎や目ヤニからの悪臭を予防できます
特にヨークシャー・テリアやマルチーズは目の周囲の毛が長くなるためコームを使って毛流れを整えることは大切です。

犬と猫の目のケアをする際の注意点

自宅で目のケアをする際は、目に傷をつけてしまわないように十分注意するようにしましょう。特に犬や猫が暴れたり、コームを使う場合は思わぬ事故が発生するリスクがあります。
決して無理はせず、難しい場合は動物病院で目のケアを依頼することも考慮しましょう。

まとめ

犬と猫の目のケアは病気を未然に防いだり、病気の早期発見に有効です。
最初は犬や猫が嫌がることもありますが、焦らずに少しずつ慣れさせていけば犬や猫も協力してくれるようになります。
もし、目の異変に気づいたらすぐに動物病院を受診しましょう。

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