2023.04.03 犬・猫のノミ・マダニ・フィラリア予防の重要性について
犬や猫を飼う際、ノミ・マダニやフィラリアの予防はとても重要です。
これらの寄生虫は犬や猫に様々な病気を引き起こす原因となります。
ここでは、なぜノミ・マダニ、フィラリア予防が犬猫にとって重要なのかや感染がもたらす疾患、予防方法についてご紹介します。
犬・猫のノミ・マダニ、フィラリア予防の重要性
ノミ・マダニ、フィラリア感染は、犬や猫に様々な健康被害をもたらします。
例えば、ノミやマダニに刺されることで、皮膚炎や痒み、アレルギー症状が引き起こされることもあるでしょう。
またフィラリア感染では、心臓や肺に深刻なダメージを与え、犬が命を落としてしまうことも多いです。
さらに、ノミ・マダニ、フィラリア感染は、人獣共通感染症を広める原因となります。
飼い主様は、しっかりとノミ、マダニ、フィラリアの予防の重症性を理解して予防を行っていきましょう。
ノミ・マダニ、フィラリア感染がもたらす疾患について
ノミ・マダニ、フィラリア感染によって引き起こされる疾患は様々です。
以下に代表的な疾患をいくつか紹介します。
・ノミ媒介性皮膚炎
ノミにより引き起こされる皮膚炎で、痒みや湿疹を引き起こします。
・バベシア症
マダニが媒介する病気で、発熱、貧血、黄疸、血尿などの症状が現れます。
重症化すると亡くなってしまうこともあります。
・フィラリア症
蚊が媒介する病気で、心臓や肺の血管に寄生する寄生虫が原因です。
症状は咳、息切れなどで、治療は難しく重症化すると高確率で亡くなってしまいます。
・ライム病
マダニが媒介する病気で、発熱、倦怠感、関節痛などの症状が現れます。
重症例では、神経症状を引き起こすことも報告されています。
・SFTS(重症熱性血小板減少症)
マダニが媒介する人獣共通感染症です。
発熱、倦怠感、血小板減少、黄疸などの症状を引き起こし、重症化すると亡くなってしまうことがあります。
ノミ・マダニ、フィラリア感染によって引き起こされる疾患は、ペットの健康にとって深刻な問題となるので、しっかりと予防することが重要です。
犬猫のノミ・マダニ・フィラリア感染の予防方法について
ノミ・マダニ、フィラリア感染を防ぐためには、以下のような予防方法があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
・ノミ・マダニ予防
1ヶ月に1回の駆虫薬によって予防を行います。
内服タイプ、滴下タイプなどの駆虫薬があるため、ペットが気に入るものを与えてあげると良いでしょう。
また、生活環境の衛生管理も重要です。
家屋内の掃除やペット用品の洗浄はこまめに行ってあげてください。
・フィラリア予防
1ヶ月に1回の予防薬の投与が有効です。
フィラリア予防薬は、おやつタイプの飲み薬や滴下タイプ、注射剤があります。
これらの予防薬は夏場のみならず、1年を通して投与してあげることで予防の確実性を高めることができます。毎月1回の予防を習慣にしてあげるとよいでしょう。
また、蚊の活動が活発な季節には、犬が蚊に刺されないように対策してあげることが大切ですので、生活環境もしっかりとチェックしてあげてください。
ノミ・マダニ・フィラリアの予防薬の投与や駆虫剤は、ペットの体重や種類、年齢などを考慮して処方しています。
飼い主様は、自分の判断で薬を辞めたり、他の子の予防薬を飲ませたりせず、獣医師の指示に従って投薬をするようにしてください。
まとめ
ノミ・マダニ、フィラリア感染による犬猫の健康被害は深刻な問題であり、適切な予防が必要です。
毎月1回の予防薬の投与で感染症にかかるリスクを軽減できるので、飼い主様は、必ず予防を行ってあげるようにしましょう。
また、ペットが外で遊ぶ際には、できるだけ野生の動物や草木に触れさせないようにして、感染のリスクを減らしてあげることも大切です。
犬猫との暮らしをより豊かにするためにも、ノミ・マダニ・フィラリア予防に積極的に取り組んでいきましょう。
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