2023.04.03 犬・猫のワクチン接種の重要性│犬・猫の健康を守るためにできること
犬・猫と暮らしている方であれば、大切な家族の一員であるわんちゃん・ねこちゃんの健康を守り保っていきたいと思うことでしょう。
そのためには、定期的なワクチン予防接種が必要不可欠です。
この記事では、犬猫のワクチン予防接種について解説し、飼い主さんがペットの健康を守るために知っておくべき情報をご紹介します。
なぜ犬猫のワクチン接種が重要なのか
大切な家族が病気にかかると、治療費が高額になるだけでなく、命を落としてしまう危険性もあります。
病気にかかってしまった場合には、すでに体内に病原菌が侵入しているため、治療には多くの費用と時間がかかってしまったり、大切な家族の犬・猫の負担も大きくなったります。
それに対し、予防接種を受けている場合には、病原菌が体内に入る前に抗体を生成し、病気を予防できます。このように、ワクチン接種によって病気を未然に防ぐことができるのです。
また、万が一病気にかかってしまった場合でも、重症化することを防ぐことができる可能性があります。
感染症の中には、人獣共通感染症という「レプトスピラ」や「狂犬病」などペットがかかった病気が人間にも感染する可能性があるものもあります。
こうした感染症からペットと人間の健康を守るためにも犬猫のワクチン接種は非常に重要です。
犬のワクチンの種類と予防できる疾患について
犬のワクチンの種類は、「狂犬病ワクチン」と「混合ワクチン」の2種類があります。
・狂犬病ワクチン
狂犬病ワクチンは、1年に1回必ず接種することが日本の法律で義務付けられています。
狂犬病は、ウイルスが感染することで発症する感染症であり、犬や人間を含めた哺乳類が感染源となります。
感染すると、脳に障害を引き起こし神経症状が発症した後、高確率で亡くなってしまうことが多いです。
現在、日本では狂犬病の発生はないとされていますが、いつ海外から持ち込まれてもおかしくはない状況です。
こうした恐ろしい病気を予防するためにも狂犬病ワクチンは1年に1回必ず接種しましょう。
・混合ワクチン
混合ワクチンは、さまざまな感染症を1つの接種で予防できるワクチンです。
子犬時には1年に2~3回の接種を行い1歳を超えると基本的には1年に1回の接種が行われます。
混合ワクチンの種類によって予防できる感染症は以下の通りです。
・犬ジステンパーウイルス
・犬アデノウイルス2型
・犬パラインフルエンザウイルス
・犬パルボウイルス
・犬コロナウイルス
・レプトスピラ
など
特にパルボウイルスやジステンパーウイルスなどは、犬が感染すると神経症状や消化器症状などを示し、高確率で亡くなってしまう感染症です。
混合ワクチンの種類によって予防できる感染症も変わってきますので、犬のライフスタイルや副反応の有無などを総合的に考えて接種するワクチンを選択してあげると良いでしょう。
接種するワクチンに迷われている方は、獣医師に相談してみてください。
猫のワクチンの種類と予防できる疾患について
猫のワクチン接種では、「混合ワクチン」を接種する必要があります。
猫の混合ワクチンは、子猫の時には1年に2回接種し、1歳を超えると基本的に1年に1回の接種が行われます。
猫の混合ワクチンで予防できる感染症としては、以下の通りです。
・猫ヘルペスウイルス
・猫カリシウイルス
・猫パルボウイルス
・猫白血病ウイルス
・猫クラミジア
など
猫パルボウイルスや猫白血病ウイルスなどは感染し発症すると死亡率も高いです。
また、猫の場合は同居猫に感染症がないかどうか、外の野良猫と接触する可能性はないかなど猫のライフスタイルで接種すべきワクチンが変わってきますので、接種すべきワクチンに悩まれている方は、一度獣医師に相談してみてください。
まとめ
大切な家族の健康を守るためには、定期的なワクチン接種が不可欠です。
ワクチン接種は感染症を予防し、健康を守ることができます。
また、大切な家族がかかった病気は人間にも感染する恐れがあるため、人間の健康を守るためにも、ワクチン接種を行うべきでしょう。
犬猫それぞれに予防すべき疾患があるため、獣医師に相談し、必要なワクチンを受けるようにしてください。
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